夏の暑さを受けて「何か涼しくなるような食べ物を食べたいな」と思っている人も多いかと思います。
いろいろな涼風食べ物の中でもイチオシなのが手軽に食べられるかつ冷たくて美味しい「そうめん」です!
島原では手延べそうめんが有名ですが、一体どんなそうめんなのでしょうか?
この記事を通して紹介していきます。
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目次
島原は手延べ素麺(そうめん)が有名
島原の手延べそうめんは360年以上前から製造され続けている、歴史のあるそうめんです。
手延べそうめんの歴史
時は奈良時代の頃、中国からやってきた「索餅」という食べ物が元となっています。
索餅は小麦粉・米粉を練り合わせ、縄のようにねじりあげた食品です。
農林水産省によるランキングだと、島原の手延べそうめんの全国シェアは2位を誇っています。
手延べそうめんの製造工程
そんな島原の手延べそうめんの製造工程ですが、まず早朝より小麦粉と塩水をこねるという作業から始まります。
よくこね合わさったら圧力を与え形を整えた後、コナシ機と呼ばれる機械で帯のような形状に生まれ変わった麺を取り出すのです。
帯のようになった麺をさらに細かくさせ3本合わせて引き伸ばし、箱の中に入れて寝かした後延ばしていくという工程も行われます。
機械だけでなく、手作業でも延ばし作業が行われますがくっついてしまっている麺を慎重に離して延ばすという大変ナイーブな作業です。
機械・手作業での延ばしが終わったら乾燥させ麺を切り分けます。
一本一本形の整ったものに仕上げるため、たくさんの時間と労力がかかっているのが手延べそうめんです。
手延べそうめんの特徴
島原の手延べそうめんは「コシがある」ことが最大の特徴です。
このコシの秘密は、原材料である小麦粉に隠されています。
質が高く、手延べそうめんにふさわしい小麦粉を使っているためコシを感じられるのです。
長崎県島原のそうめん流しスポット4選
全国的にも名の知れた島原の手延べそうめん。
実は島原ではそうめん流しを楽しめるスポットがいくつかあるんです。
続いて、涼を感じながら美味しいそうめんを食べられるスポットのご紹介です。
島原そうめん流しスポット1:とんさか森の楽校
南島原市にあるとんさか森の楽校(がっこう)では、竹を使った本格そうめん流し体験が楽しめます。
お店で座って食べるそうめん流しもいいですが、2つに割った竹にそうめんを流す本格的なそうめん流しは格別ですね。
とんさか森の楽校は体験型の林間学校です。
そうめん流しや田植えなど四季折々の様々な体験プログラムが用意されており、自然を感じ、自然を味わう体験ができるスポットです。
こちらのそうめん流しの特徴は、自分たちで竹を取って加工するところから体験できるところです。
竹林から竹を取ってきて、2つに割り、節を取ってそうめん流しのセットを自作します。
自然のものを使って自分たちが使うものを作る体験は、子供にとっても貴重な経験になるでしょう。
より手軽にそうめん流しを楽しみたい方は、スタッフが事前に用意してくれた竹のそうめん流しセットを使って、現地ですぐにそうめん流しを始められるコースもあります。
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島原そうめん流しスポット2:山の寺 邑居
山の寺 邑居(ゆうきょ)では、春から夏にかけてそうめん流しが楽しめます。
ちなみに邑居とは田舎で生活すること・丘の上の館という意味があり、その名の通りお店の周囲は自然に囲まれているのが特徴です。
そうめん流しの流れですが、テーブル中央部にそうめんを流せるように水が張っています。
注文後、そうめんが運ばれてきたらお水にくぐらせます。
流れるそうめんを箸ですくい取ってつゆにひたして食べると、ひんやりとして美味しいです。
つゆの器は竹でできていてなんとも風流です。
薬味にしょうが・刻みネギがついていて、しょうがは自分ですりおろして使えます。
味に変化をもたせたい時は柚子胡椒を使うのもオススメです。
ただ辛味が出てスパイシーな味わいになるので、つけすぎないようにしてください。
山の寺 邑居(ゆうきょ)に訪れた時にはぜひそうめんと一緒に他の一品メニューもご賞味ください。
落花生が上にトッピングされた豆腐やサクサクでジューシーな唐揚げ、ヤマメの天ぷらなど素材を活かした料理が楽しめます。
デザートには島原名物でも知られる「かんざらし」はいかがでしょうか?
かんざらしとは昔から島原に伝わる郷土料理で、とっても甘い汁の中にちんまりとしたお団子が入ったデザートです。
暑い夏にぴったりなそうめんと合わせてお楽しみください。
島原そうめん流しスポット3:本村商店
本村商店の宇土出口そうめん流しは、自家製のつゆでそうめんを楽しめるのがポイントです。
シーズンは4/25から9月末と決まっていて、夏の思い出作りにやってくる人が大勢います。
そうめん流しを行う空間は室内もしくは屋外から選ぶことができ、お子様づれのかたでも安心です。
外の空間の場合、席が設置されているところに天井があり、日陰でそうめんが食べられます。
本村商店の近くには1日6,000tもの水が湧出される宇土水源があり、地下70mからその水をくみ上げてそうめん流しに使用するのです。
そうめん流しの流れですが、まず最初に注文窓口でオーダーし、事前支払いを行なってください。
注文するとそうめん流しのセットが運ばれてきます。
1人前の内容はネギ・すりおろししょうが・柚子胡椒の薬味たちとそうめん2束です。
そうめんは島原手延べそうめんらしくコシがあって、こだわりの調合により黄色味がかっています。
自家製のつゆはダシが効いていて他とは比べ物にならない格別のお味です。
こちらでもお手製の豆腐や川魚が食べられますのでもう一品何か頼んでみようと思った際にはどうぞ。
島原そうめん流しスポット4:眉山ロードそうめん流し
眉山ロードそうめん流しは島原市南千本木町、眉山ロード沿いに位置するお店です。
かつて島原市南千本木地区には数多くのそうめん流しのお店がありました。
しかし普賢岳という山が噴火したことにより、そうめん流しを行えるお店が消失してしまったのです。
そこで過去の焼山そうめん流しのような名所となれば、という思いを込めて和食屋さんを経営するご主人がおよそ20年ぶりにそうめん流しを復活させました。
昔の面影を取り戻そうと経営されているのが眉山ロードそうめん流しです。
緑豊かな自然に包まれた店内で涼しい風を受けながらそうめん流しに挑戦してみませんか?
営業日は5月下旬から9月中旬までの間で、不定休です。
ちなみに眉山ロードそうめん流しに用いられる水は「岩下水源」と呼ばれています。
まろやかで口当たりのいい軟水で、昔から南千本木地地域の人たちが生活のために使ってきたものです。
清らかな水にそうめんを流し、冷たいうちにお召し上がりください。
お席は座敷も用意があるので、家族づれで小さいお子様がお見えのお客様でも利用しやすいです。
そうめん以外のメニューでイチオシなのが赤鷄を使用した鶏めしです。
看板メニューの1つですので、ぜひご賞味ください。
島原半島でそうめん流し体験を楽しもう!
島原の特産品である手延べそうめんのアレコレや、島原各地で楽しめるそうめん流しのお店を紹介しました。
手延べそうめんの歴史は360年にも及ぶなんて、素晴らしいですよね!
コシがあっていくらでも食べられそうな島原の手延べそうめん。
夏の時期に是非ともご賞味いただきたいですが、そうめん流しにすることで面白みもプラスされますね♪
島原でも有名どころのそうめん流しのお店を3店舗ご紹介しました。
どのお店にもそれぞれ特徴があって、風流な空間の中食事を楽しむことができます。
夏の暑さに負けないように、手延べそうめんを食べてスタミナをつけましょう!
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