長崎県【長崎エリア】のガラス作り体験
長崎は、室町時代にポルトガルから初めてガラスが伝来したまちです。1670年代には、すでにガラス工芸職人がいたと伝えられています。
長崎伝統工芸のステンドグラス
長崎では目にする機会が多いステンドグラス。古く異国から伝わったステンドグラスは、国宝に指定されている大浦天主堂を始めとして長崎の町中に散りばめられています。
ステンドグラスがローロッパから日本に伝えられたのは今から150年以上前の19世紀末。長崎の大浦天主堂にある「十字架のキリスト」が日本で最古のステンドグラスだと言われています。
眺めていると吸い込まれそうな気分になるほど美しいステンドグラスは、今も昔も人々を魅了してやみません。
ガラス細工・吹きガラスとビードロ
吹きガラスの製法で作られた一般的なガラス製品をポルトガル語ガラス細工を意味する「びいどろ(ビードロ)」と呼びます。
長崎のビードロは世界中のファンから愛されてきました。
ガラスと一対一で向き合い息を吹き込む作業だけに集中する瞬間、雑念から解放されていることに気がつくはずです。自身の心まで映し出すようなガラス細工を吹く体験は、今までの自分を見つめ直す時間になるでしょう。
長崎の「ビードロ」とは?
「ビードロ」は室町時代から伝わる長崎名物のひとつ。本来、ビードロはガラス製品を指すポルトガル語を語源とする言葉であり、長崎で作られる和ガラスの総称でした。
しかし現在では、喜多川歌麿が浮世絵「ビードロを吹く女」に描いているように、ビードロは「息を吹き込むと音が鳴る郷土玩具」として広く認知されています。
玩具としてのビードロは、その音色から別名「ぽっぺん」などとも呼ばれていました。熟練の技術を習得した職人のみが制作できるため、江戸時代におけるビードロは大変な貴重品として扱われていたのです。
ビードロの音には厄を払う力があると信じられており、年の初めに吹く風習がありました。このため、大切な人へ幸せの願いを込めてビードロを送るのもオススメです。
綺麗なガラス細工は、旅の思い出にピッタリ
ステンドグラスやビードロなどのガラス細工の歴史をもつ長崎では、様々なガラス作り体験が楽しめます!
長崎市を中心とした長崎エリアでは、自分で作り上げるステンドグラスキーホルダー制作、ミルフィオリガラスでのアクセサリー作り、オリジナルステンドグラス制作、そしてビードロ絵付け体験。島原エリアでは、雲仙ビードロ美術館でアンティークガラス観賞とともに、フュージングやサンドブラスト、万華鏡作り等の様々なガラス作り体験を楽しめます♪
また、その他にも長崎県内には各地にガラス作りを楽しめるスポットがあるので、ぜひ旅の思い出作りにガラス細工の魅力を堪能しましょう!
ここでは長崎エリア(長崎市・西彼杵郡)で楽しめるスポットをご紹介します。
長崎エリア (長崎市・西彼杵郡)でガラス作り体験ができるサービス
長崎駅から車で約45分で行ける琴海エリアの山中にあるガラス工房。リサイクル瓶を溶かして作る宙吹きガラスが体験できます。対象年齢は6歳から、2人〜5人での参加を受け付けています。
大浦天主堂の近くにある長崎伝統「びいどろ」とガラス工芸専門の工房。体験教室ではステンドグラスのキーホルダーを作れます。サポートは最低限なため、自分の力でさまざまなガラス細工を作り上げる喜びを味わう貴重な経験ができるのが魅力。
長崎ガラス細工ころころでは、ミルフィオリガラスを用いたアクセサリー作り体験が楽しめます。透明なガラス板に色とりどりのミルフィオリガラスを敷き詰めてオリジナルのデザインを作りましょう♪完成したステンドグラスはネックレス、ピアス、ブローチ等、お好みの形に仕立てます。
長崎駅から車で20〜25分のところにあるアットホームで小さな工房。オリジナルのアクセサリーやオーナメントなどから選んで作成したステンドグラスは、その日のうちに持ち帰れます♪
長崎新地中華街にあるビードロ直売店。有名人やテレビ取材も多数訪れたことのある有名店です!店内奥のスペースで、ビードロの絵付け体験が楽しめます♪
ガラス雑貨のセレクトショップ兼ビードロ(ぽっぺん)などの絵付け体験ができるお店です。店内に所狭しと飾られている美しいガラス細工に囲まれて作業できます。保護者同伴であれば中学生未満のお子さまでもOK◎。